
前回、電気代を節約するために電力会社や料金プランを見直す方法について調べました。
そこで、ふと気になったことがあります。
「四国電力って、四国の人しか契約できないの?」
東京電力、関西電力、四国電力、九州電力……。
会社名に地域名が入っているので、
「住んでいる地域の電力会社と契約するもの」
というイメージがありますよね。
私も以前はそう思っていました。
でも調べてみると、必ずしもそうではありません。
今回は、
電力会社は県外でも契約できるのか?
そして、
電力会社を選べるなら、電気代の節約につながるのか?
を調べてみました。
昔は地域ごとの電力会社から買うのが基本だった
以前の家庭向け電力は、地域ごとの電力会社から購入するのが基本でした。
四国なら四国電力。
関西なら関西電力。
東京なら東京電力。
そのため、
「電力会社=住んでいる地域で決まる」
というイメージが今でも残っているのだと思います。
ところが、2016年4月に家庭向けを含む電力小売が全面自由化されました。
これによって一般家庭でも、
電力会社や料金メニューを選べるようになりました。
「四国電力」という名前でも四国外へ電気を販売できる
ここが最初に知ったとき少し意外でした。
「四国電力」という名前だから、
四国だけ。
……ではありません。
実際、四国電力には現在も公式サイトに、
「四国エリア以外のお客さま」
というページがあります。
東京エリアや関西エリアなど、四国外向けの家庭用料金プランも存在しています。
つまり、
地域名のついた電力会社=その地域でしか販売できない
という仕組みではないんですね。
ただし現在、四国電力は四国外の家庭向け新規契約を見合わせ中
ここは2026年8月現在の重要な情報です。
四国電力の公式サイトを確認すると、四国エリア外について、
法人の高圧・特別高圧契約は相談を受け付けています。
一方、
個人の低圧供給については、現在新規契約を見合わせています。
つまり、
「四国電力は県外でも契約できる仕組みがある」
ことと、
「今すぐ県外の家庭が新規契約できる」
ことは別なんですね。
以前契約した四国外の利用者向け料金プランなどは残っていますが、新たな家庭向け申し込みは現在受け付けていません。
こういう情報は変わる可能性があるので、契約を検討するときは公式サイトで最新情報を確認する必要があります。
では、ほかの電力会社も県外へ販売できる?
基本的な考え方は同じです。
電力小売全面自由化によって、小売電気事業者は従来の地域の枠を超えて電気を販売できるようになりました。
ただし、
「どの電力会社でも全国どこでも契約できる」
という意味ではありません。
電力会社によって、
・北海道のみ
・関東と中部
・関西、中国、四国
・沖縄を除く全国
など、対応する供給エリアが違います。
ですから電力会社を比較するときは、
「自分が住んでいる地域は供給対象なのか?」
を最初に確認する必要があります。
電力会社を変えたら電線も変わる?
ここも不思議ですよね。
例えば四国に住んでいて、別の小売電気事業者へ変更したとします。
「じゃあ、その会社が新しく電線を引くの?」
というと、そうではありません。
電力会社を変更しても、地域の送配電事業者の電線などを使って電気が届けられます。
つまり、
電気を販売する会社
と
電気を家庭まで届ける送配電網
は分けて考えると分かりやすいです。
スマホでいうと、
「回線設備」と「料金プランを販売する会社」を分けて考える感覚に少し似ています。
県外の会社に変えたら停電しやすくなる?
「安い電力会社にしたら停電が増えるのでは?」
という心配もあります。
でも、契約する小売電気事業者を変更したからといって、
その家だけ電気の品質が悪くなるという仕組みではありません。
地域の送配電網を通して電気が届けられるからです。
「安い会社の電気だから弱い」
「高い会社の電気だから高品質」
というものではないんですね。
じゃあ県外の電力会社を選んだ方が安い?
ここは、
必ずしもそうではありません。
県外の会社だから安いわけでも、地元の会社だから高いわけでもありません。
比較する必要があるのは、
・基本料金
・電力量料金
・燃料費調整額
・市場価格との連動の有無
・契約期間
・解約金
・セット割
・キャンペーン
などです。
例えば、
「基本料金0円!」
と大きく書いてあっても、
電力量料金や燃料費調整の仕組みまで含めると、自分の家庭ではそれほど安くならない可能性もあります。
「月額料金」だけでは比較できないのが電気の難しいところ
スマホ料金なら、
30GBで2,970円。
というように比較的分かりやすいですよね。
でも電気料金は、
使用量によって毎月変わります。
さらに季節によって、
夏はエアコン、
冬は暖房、
と使用量も変化します。
だから、
ある1カ月だけ比較して「この会社が一番安い!」
と決めるのは少し危険です。
できれば過去1年間の使用量を使って比較した方が、実際の節約額に近づきます。
「今なら○万円キャッシュバック」にも注意
電力会社を比較していると、
「新規契約で○○円還元」
「ポイント○○円分プレゼント」
といったキャンペーンを見かけることがあります。
もちろん条件が合えばお得です。
でも節約目的なら、
キャンペーン終了後も安いのか
まで見たいところ。
最初の1年間だけ5,000円得しても、その後毎月500円高ければ、
2年目以降に逆転する可能性があります。
見るべきなのは、
契約時にもらえる金額より、年間で支払う電気料金。
ここは忘れないようにしたいですね。
解約金や契約期間も確認
「もっと安い会社を見つけたから、また変更しよう」
と思ったとき、
解約金がかかる料金プランでは簡単に変更できない場合があります。
電力会社そのものではなく、
選んだ料金プランごとに契約条件が違う
こともあります。
契約前に、
「契約期間はある?」
「途中でやめたらいくら?」
を確認しておくと安心です。
電力会社が倒産したら突然停電する?
新しい電力会社を選ぶとき、
「もし会社が倒産したら、いきなり電気が止まるの?」
と心配になる人もいると思います。
電力自由化では、小売電気事業者が撤退した場合でも、すぐに電気が使えなくなることを避けるための仕組みがあります。
ただし、別の小売電気事業者との契約が必要になる場合があります。
料金の安さだけでなく、
会社の経営状況や契約条件も含めて選ぶ
ことは大切ですね。
電力会社を比較する前に準備するもの
実際に電力会社を比較するなら、まず、
直近1年分の電気使用量
を用意します。
そして、
現在の料金プラン
も確認。
この2つがあるだけで、
「○○電力なら安いらしい」
という口コミではなく、
「うちの場合はいくら?」
で比較できます。
これが大事です。
私ならこの順番で調べる
電気代を見直すなら、
① 現在の料金プランを確認
↓
② 過去1年間の使用量を確認
↓
③ 今の電力会社の別プランを比較
↓
④ 他社の料金を比較
↓
⑤ 燃料費調整・解約条件まで確認
↓
⑥ 年間総額で決める
この順番にします。
いきなり、
「一番安い電力会社ランキング!」
を見るより、自分の使用量を先に知った方が失敗しにくいと思います。
電力自由化は「選べるようになった」ということ
今回調べてみて感じたのは、
電力自由化は、
「新電力に変えれば必ず安くなる制度」
ではなく、
「自分で電力会社を選べるようになった制度」
と考えると分かりやすいということです。
選べるからこそ、
得する人もいれば、
今の契約を続けた方がいい人もいます。
まとめ|地域名にとらわれず「自分の年間料金」で比べよう
東京電力、関西電力、四国電力、九州電力……。
地域名がついているので、
「その地域でしか契約できない」
と思いがちです。
でも電力小売全面自由化によって、電力会社は従来の地域を超えて電気を販売できるようになりました。
ただし、
すべての会社が全国対応しているわけではありません。
そして2026年8月現在、四国電力では四国外の家庭向け新規契約を見合わせています。
だから、
「県外の電力会社も選べる!」
だけで終わらず、
今、自分の地域で新規契約を受け付けているか
まで確認する必要があります。
そして最も大切なのは、
県内か県外かではなく、自分の家庭では年間いくらになるのか。
基本料金だけでなく、
燃料費調整、契約条件、解約金、キャンペーン終了後まで含めて比較する。
電気代を本当に節約するなら、
「どこの会社が安い?」ではなく「うちの場合、年間いくら?」
で考えるのがよさそうです。


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