トイレのタンクにペットボトルを入れると節約になる?年間いくら浮くか検証!

節約

昔ながらの節約術には、思わず「なるほど!」と言いたくなるものがあります。

そのひとつが、こちら。

「トイレのタンクに水入りペットボトルを入れると、水道代が安くなる!」

お風呂にペットボトルを沈める節約術は聞いたことがありましたが、今度はトイレです。😂

ペットボトルさん、浴槽での勤務を終えたと思ったら、次の配属先はトイレでした。

でも、これって本当に節約になるのでしょうか?

結論からいうと、水量が減る仕組みは理解できますが、トイレのタンクにペットボトルを入れる方法はおすすめできません。

タンク内の部品に干渉したり、洗浄水量が不足して詰まりにつながったりするおそれがあるからです。

今回は、気になる節約額を計算しながら、なぜおすすめできないのかを検証します。

※この記事は仕組みと料金の計算による検証です。実際にトイレタンクへペットボトルを入れる実験はしていません。

トイレのタンクにペットボトルを入れると節約になる仕組み

昔からあるこの節約術は、水を入れたペットボトルをタンクの中に置き、その体積の分だけタンクにたまる水を減らそうというものです。

例えば、仮に1回の洗浄で1Lの水が減るなら、10回流すと10Lの節水になります。

考え方としては、浴槽にペットボトルを沈める方法と似ています。

ただし、トイレには大きな違いがあります。

トイレは、決められた水量と水の流れで汚物を排出するよう設計されているという点です。

タンク内に異物を入れると、必要な水量や部品の動作に影響する可能性があります。

なお、ペットボトルの容量と実際に減る洗浄水量が一致するとは限りません。

ペットボトルで水道代はいくら節約できる?

まずは、節約額を計算してみましょう。

今回は上下水道料金を1Lあたり0.24円と仮定します。

これは東京都水道局が節水の説明で使用している試算用の目安で、全国共通の実際の料金ではありません。

1回1L減らせた場合の計算

仮に、トイレを1日10回流し、毎回1L減らせたとします。

1日あたりの節水量は10L。

1年間では、

10L × 365日 = 3,650L

水道・下水道料金に換算すると、

3,650L × 0.24円 = 年間876円

という計算になります。

年間876円!

……あれ?

ペットボトルさん、今度はちょっと頑張ってる!?🤣

ただし、これはあくまで仮定です。

実際に1L減ることを確認した数字ではなく、安全性を保証するものでもありません。

トイレを流す回数別の年間節約額

1日の洗浄回数 1年間の節水量 年間節約額
3回 1,095L 約263円
5回 1,825L 約438円
10回 3,650L 約876円

※1回の洗浄で必ず1L減ると仮定した理論上の計算です。実際の節水量・請求額を示すものではありません。

こうして見ると、確かに水道代が減る可能性はあります。

しかし、節約額だけで判断するのは危険です。

トイレのタンクにペットボトルを入れてはいけない理由

ここからが今回の記事で最も大切な部分です。

1.タンク内の部品に引っかかるおそれがある

トイレのタンクには、給水や排水を調整するための部品があります。

ペットボトルが動いて部品に接触すると、正常に水が止まらなくなったり、十分に流れなくなったりする可能性があります。

節水のつもりが、水漏れにつながってしまっては本末転倒です。

2.水量が不足すると詰まりの原因になる

トイレは便器だけでなく、その先の排水管まで汚物を運ぶ必要があります。

洗浄水量を勝手に減らすと、流れが弱くなったり、汚物やトイレットペーパーが十分に運ばれなくなったりするおそれがあります。

1回で流れず、もう一度流すことになれば、節水効果もなくなってしまいます。

1L節約するつもりが、2回流すことになる。

これでは、何のための節約なのか分かりません。😂

3.故障したら節約額を大きく上回ることも

仮に年間876円節約できたとしても、故障や詰まりが起きれば、修理費用が発生する可能性があります。

修理費は故障内容や業者によって異なるため、一律の金額は示せません。

ただ、少額の節水のために設備の故障リスクを増やすことは、合理的とはいえません。

トイレメーカーの取扱説明書に従い、タンク内には指定されていない物を入れないようにしましょう。

昔のトイレと今のトイレでは節水の考え方が違う

昔のトイレには、現在の節水型トイレより多くの水を使う機種がありました。

そのため、使用する水の量を減らしたいと考える人がいたのでしょう。

しかし、現在は少ない水量でも汚物を流せるよう設計された節水型トイレが普及しています。

特に節水型トイレでは、設計された水量をさらに減らすことで、十分な洗浄性能が得られなくなるおそれがあります。

「昔からある方法だから、今のトイレでも大丈夫」とは限らないのです。

トイレの水道代を安全に節約する方法

では、トイレの水道代を減らしたい場合、どうすればいいのでしょうか。

大・小のレバーを正しく使い分ける

大小の洗浄機能があるトイレでは、メーカーが指定する用途に合わせて使い分けましょう。

ただし、機種によって小洗浄の使い方が異なります。

「小なら何でも流せる」と思い込まず、取扱説明書を確認することが大切です。

水が流れ続けていないか確認する

洗浄後も便器内に水が流れ続けている場合、タンク内の部品に不具合が起きている可能性があります。

水漏れを放置すると、使っていない時間にも水道代が発生することがあります。

気になる症状がある場合は、メーカーや専門業者に相談しましょう。

トイレを交換する際は節水性能も比較する

古いトイレを交換する予定があるなら、洗浄水量や節水性能も確認してみましょう。

ただし、トイレ本体の購入費用や工事費用もかかります。

節水額だけで交換を決めるのではなく、設備の状態や使い勝手も含めて判断することが大切です。

トイレのペットボトル節約術でよくある質問

Q.トイレのタンクにペットボトルを入れると水道代は安くなりますか?

洗浄水量が実際に減れば、水道使用量も減る可能性があります。ただし、ペットボトルの容量と節水量は必ずしも一致せず、故障や詰まりの危険があるためおすすめできません。

Q.500mLのペットボトルなら大丈夫ですか?

小さい容器でも、タンク内の部品に干渉したり、必要な洗浄水量を減らしたりするおそれがあります。容量にかかわらず、メーカーが認めていない物を入れることは避けましょう。

Q.節水型トイレにもペットボトルを入れていいですか?

おすすめできません。節水型トイレは、少ない水量でも適切に流せるよう設計されています。勝手に水量を減らすと、洗浄性能が低下する可能性があります。

Q.すでにペットボトルを入れている場合はどうすればいいですか?

使用しているトイレの取扱説明書を確認し、メーカーに相談してください。タンク内の部品を無理に動かしたり、分解したりしないようにしましょう。

Q.トイレの節水で一番簡単な方法は何ですか?

まずは、トイレの仕様に従って大小の洗浄機能を正しく使い分けることと、水漏れがないか確認することです。設備を改造する必要がなく、取り組みやすい方法です。

まとめ|ペットボトルさん、トイレへの転職はおすすめしません

今回の検証では、仮に1回1L、1日10回の洗浄で水量を減らせた場合、年間約876円の節約になるという計算結果でした。

ただし、これは安全に実現できることを示した数字ではありません。

タンク内の部品に干渉したり、必要な水量が不足したりする可能性があるため、ペットボトルを入れる方法はおすすめできません。

水道代を減らしたいなら、トイレの正しい使い方や水漏れの点検から始めるほうが安心です。

それにしても、ペットボトルさん。

お風呂では年間約526円。

トイレでは、仮定の計算で年間約876円。

少しずつ出世しているように見えますが……。

今回の転職先は、採用見送りです!🤣

節約は、金額だけでなく、安全性や手間まで考えることが大切ですね。

これからも、昔の節約術が今でも本当にお得なのか、数字で検証していきます。

参考資料・計算条件

※節約額は1Lあたり0.24円と仮定した計算例です。実際の水道料金、洗浄回数、トイレの構造によって結果は異なります。

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