コンセントを毎回抜くと電気代はいくら安くなる?昔の節約術を検証!

節約

昔からよく言われてきた節約術があります。

「使わない家電のコンセントは、こまめに抜きましょう!」

テレビを消したらコンセントを抜く。

電子レンジを使ったらコンセントを抜く。

また使うときに差し込む。

そして使い終わったら、また抜く。

……これ、毎日やったら電気代はいくら安くなるのでしょうか?😂

今回は、昔ながらの「コンセントを抜く節約術」を数字で検証してみます。

結論からいうと、コンセントを抜く節約効果は、家電の待機電力によって大きく違います。

待機電力が0.1Wなら年間約27円、1Wなら年間約272円、5Wなら年間約1,358円という計算です。

ただし、これは1年間ずっと待機していた場合の理論値。実際には使用時間があるため、節約額はさらに少なくなることがあります。

コンセントを抜くと電気代が安くなる理由

家電は、電源をオフにしていても電気を使っていることがあります。

これを「待機時消費電力」といいます。

例えば、リモコンの信号を待っているテレビや、時計を表示している家電などです。

こうした機能を維持するために、少しずつ電気が使われています。

コンセントを抜くと、その家電への電力供給が止まるため、待機電力を減らせる場合があります。

ただし、最近の家電は省エネ性能が向上しています。

資源エネルギー庁によると、最近のテレビには待機時消費電力が0.1W以下の機種も増えています。

つまり、昔と同じように頑張ってコンセントを抜いても、以前ほど大きな節約にならない家電があるということです。

コンセントを毎回抜くと年間いくら節約できる?

では、実際に計算してみましょう。

今回は、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電気料金の目安単価「31円/kWh」を使用します。

これは電気代の概算に使われる目安であり、実際の料金は電力会社や契約プランによって異なります。

待機電力0.1Wなら年間約27円

待機電力が0.1Wの家電を、仮に1年間ずっとコンセントに差したままにするとします。

計算式は次のとおりです。

0.1W ÷ 1,000 × 24時間 × 365日 × 31円

= 年間約27円

……27円!?

365日間、毎日コンセントを抜き差しして、最大でも27円程度という計算です。🤣

もちろん、これは0.1Wという仮定の数値です。

実際の待機電力は家電によって違います。

待機電力ごとの年間電気代を比較

待機電力 1年間の電気代
0.1W 約27円
0.5W 約136円
1W 約272円
2W 約543円
5W 約1,358円

※24時間365日ずっと待機していると仮定し、31円/kWhで計算。特定の製品の実測値ではありません。

こうして見ると、待機電力が小さい家電と大きい家電では、節約効果がかなり違います。

大切なのは、何でも抜くことではなく、どの家電に待機電力があるかを知ることです。

毎日コンセントを抜くと、どれくらい節約できる?

ここまでの計算は、1日24時間ずっと待機している場合でした。

でも、テレビや電子レンジは実際に使用する時間もあります。

そこで、待機電力1Wの家電を、毎日8時間使い、残り16時間は使わない場合で計算してみます。

1W ÷ 1,000 × 16時間 × 365日 × 31円

= 年間約181円

1年間、使わない時間は毎日コンセントを抜いたとして、約181円の節約です。

……思ったより少ない!😂

ただし、待機電力が大きい機器なら効果は増えます。

逆に、待機電力がほとんどない機器なら、抜いても電気代はほぼ変わりません。

昔はコンセントを抜く節約が効果的だった?

「でも昔は、待機電力の節約が大切って言われていたよね?」

そう思う方もいるでしょう。

実際、経済産業省が紹介した2012年度の調査では、家庭の年間電力消費量のうち約5.1%が待機時消費電力でした。

同資料では、機能的に問題のない機器のプラグを抜くなどの工夫で、待機時消費電力量を削減できることも示されています。

ただし、この調査は2012年度のものです。

現在の家庭でも同じ割合とは限りません。

近年は待機電力の小さい家電も増えているため、昔の数字をそのまま今の電気代に当てはめるのは適切ではありません。

つまり、昔の節約術が間違いだったわけではなく、家電の性能が変わってきたということですね。

コンセントを抜かないほうがいい家電もある

ここで注意したいことがあります。

すべての家電のコンセントを抜けばいい、というわけではありません。

冷蔵庫・冷凍庫

食品を冷やし続ける必要があるため、日常的にコンセントを抜くのは避けましょう。

食品が傷む原因になります。

Wi-Fiルーターや通信機器

コンセントを抜くとインターネット接続が切れます。

家族のスマートフォンやパソコンだけでなく、見守り機器などが接続されている場合もあるため注意が必要です。

録画予約をしている機器

レコーダーなどは、コンセントを抜くと録画予約や自動更新などに影響することがあります。

機種ごとの取扱説明書を確認しましょう。

時計や設定を記憶する家電

電子レンジなど、コンセントを抜くことで時計表示や設定がリセットされる機種もあります。

毎回設定し直すのが面倒なら、節約額と手間を比較して考えたいところです。

エアコン

エアコンは、機種によって運転前に通電が必要な場合があります。

特に冬季の暖房運転や長期間停止後の再運転では、メーカーが指定する通電時間などを確認してください。

また、プラグを頻繁に抜き差しすること自体が推奨されない機種もあります。

エアコンは取扱説明書の指示を優先しましょう。

コンセントを抜くより効果的な節電方法は?

待機電力の節約も大切ですが、電気代を減らしたいなら、普段の家電の使い方も見直してみましょう。

冷蔵庫の設定温度を見直す

資源エネルギー庁は、冷蔵庫の温度設定を適切にすることを省エネ方法として紹介しています。

ただし、食品の保存状態や室温に合わせて調整する必要があります。

エアコンのフィルターを掃除する

フィルターにほこりがたまると、冷暖房の効率が落ちることがあります。

メーカーの案内に従って、定期的にお手入れしましょう。

長期間使わない家電だけプラグを抜く

毎日使う家電を何度も抜き差しするより、しばらく使わない家電を確認するほうが取り組みやすい場合があります。

ただし、機器の取扱説明書で電源の切り方や保管方法を確認してください。

なお、コンセントを抜く場合は、コードを引っ張らずプラグ本体を持ち、ぬれた手では触らないようにしましょう。

コンセントの節約でよくある質問

Q.テレビのコンセントは毎回抜いたほうがいいですか?

テレビの待機電力は機種によって異なります。最近は待機電力が小さい製品もあるため、毎回抜くことによる節約額は小さい場合があります。録画や更新機能への影響も確認しましょう。

Q.電子レンジのコンセントを抜くと節約できますか?

待機電力がある機種なら節約できる可能性があります。ただし、待機電力がほぼゼロの機種では効果は限定的です。時計表示や設定が消える場合もあります。

Q.コンセントを抜くと年間何円節約できますか?

待機電力1Wの家電を1日16時間、365日コンセントから抜いた場合、31円/kWhの計算では年間約181円です。実際の金額は機種・使用時間・電気料金によって異なります。

Q.スイッチ付き電源タップでも節約できますか?

機器への給電を止められるタイプなら、待機電力を減らせる場合があります。ただし、タップの仕様や接続する家電の種類に注意し、定格容量を超えて使わないようにしてください。

Q.コンセントを抜かないと火事になりますか?

コンセントを差したままにしていることだけで、直ちに火災が起こるわけではありません。ただし、プラグ周辺にほこりや湿気がたまると危険な場合があります。定期的な点検と清掃が大切です。

まとめ|コンセントを抜く節約は、家電を選ぶのが正解

昔から言われてきた「使わない家電のコンセントを抜く」という節約術。

計算してみると、待機電力が0.1Wなら年間約27円、1Wなら年間約272円という結果になりました。

ただし、これは24時間365日待機している場合の計算です。

実際の節約額は使用状況によって変わります。

毎日何度も抜き差しする手間や、家電の機能への影響も考えたいところです。

節約のために、家中のコンセントを抜いて回る必要はありません。

待機電力が大きい家電や、長期間使わない家電を中心に見直すのがよさそうです。

それにしても、待機電力0.1Wの家電を365日間抜いて、約27円。

コンセントさん、毎日出勤したのに年間27円のお仕事でした。🤣

節約は、頑張った時間ではなく、実際に減った金額で考えることも大切ですね。

これからも、昔の節約術が今でも本当にお得なのか、数字で検証していきます。

参考資料・計算条件

※本文の金額は31円/kWhで計算した概算です。待機電力0.1W・1W・5Wなどは計算用の仮定であり、特定製品の測定結果ではありません。

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